じんま疹について 〜「アレルギー」とは限らない?〜

じんま疹(蕁麻疹)は、皮膚が突然赤く盛り上がり、強いかゆみを伴う病気です。お子さんから大人まで幅広くみられ、「何か悪いものを食べたのでは?」と心配される方が多い疾患でもあります。

しかし実はじんま疹の約70%は原因が特定できないといわれています。

■ じんま疹の多くは「原因不明」

じんま疹にはさまざまなタイプがありますが、もっとも多いのは「特発性じんま疹」と呼ばれるものです。
これは検査をしても明確な原因が見つからないタイプで、全体の約70%を占めます。

じんま疹は必ずしも外からのアレルゲン(原因物質)が関与しているわけではありません。

■ 実はアレルギーが関与する割合は少ない

「じんま疹=アレルギー」と思われがちですが、
アレルギーがはっきり関与するケースはそれほど多くありません。

特に、数日〜数週間続くじんま疹の多くは、アレルギー以外の要因(体調、感染症、ストレスなど)が関与していると考えられています。

■ 食物アレルギーによるじんま疹の特徴

もちろん、食物アレルギーが原因となるじんま疹もあります。

その場合の大きな特徴は、

▶ 原因食物を摂取してから2時間以内に症状が出ることが多い

という点です。

食べてから半日後や翌日に出るじんま疹は、例外はありますが食物アレルギーの可能性は高くありません。
時間の経過は診断の大切なポイントになります。

また、食物アレルギーではじんま疹だけでなく、

嘔吐

呼吸苦

ぐったりする

などの症状を伴うこともあります。こうした場合は早急な対応が必要です。

■ 機械性じんま疹

皮膚をひっかいたり、こすったりした部分が赤く盛り上がるタイプのじんま疹です。

これを機械性じんま疹といいます。

服のこすれ

掻いた刺激

タオルで強く拭く

といった刺激で線状に膨らみます。
アレルギーとは無関係で、皮膚が刺激に敏感になっている状態です。

■ 温熱じんま疹

体が温まることで出るじんま疹もあります。

入浴後

運動後

暑い環境

などで出現します。
これも多くはアレルギーではありません。

■ まとめ

じんま疹の約70%は原因不明

アレルギーが関与する割合は実は少ない

食物アレルギーの場合は「摂取後2時間以内」が重要

こすれ(機械性)や温熱など、物理的刺激でも起こる

じんま疹は見た目が派手なため不安になりやすいですが、多くは適切な内服治療でコントロール可能です。

「これはアレルギーかもしれない?」
「何度も繰り返している」

など気になる場合は、どうぞご相談ください。

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