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アトピー性皮膚炎の「プロアクティブ療法」ってなに?
アトピー性皮膚炎は、かゆみや湿疹がくり返し出てくる慢性的な皮膚の病気です。最近では、「プロアクティブ療法」という考え方が広まり、治療の成果がより安定するようになってきました。
■ かゆみがなくなったら薬をやめていいの?
アトピー治療では、赤みやかゆみがよくなると、保護者の方も「もう塗らなくて大丈夫かな?」と思われることがよくあります。しかし、実際には皮膚の中で炎症がくすぶっていることが多く、薬を完全にやめるとすぐに再発してしまうことも。
そこで大切なのが「プロアクティブ療法」です。
■ 「よくなってからも、少しだけ続ける」
プロアクティブ療法とは、症状が落ち着いたあとも週に2〜3回など、少量のステロイドやタクロリムス軟膏などを使い続けて再発を防ぐ治療法です。
症状がひどい時期にだけ集中して薬を使う「リアクティブ療法」と違い、症状が出ないように先回りして対処する、いわば「予防的な塗り方」です。
■ ステロイドは怖くないの?
ステロイドの副作用を心配される方もいらっしゃいますが、医師の指導のもとで適切に使えば、皮膚を守るためにとても有効で安全な薬です。むしろ、塗るのをやめたり量が少なすぎたりすると、治療が長引いてしまうことがあります。
■ おうちでできる毎日のケアも大切です
治療薬に加えて、保湿剤で肌を守ることもとても大切です。肌のバリアを保つことで、炎症が起きにくくなります。
アトピー性皮膚炎は、適切な治療とスキンケアでコントロールが可能な病気です。長くつきあう病気だからこそ、継続的なサポートを心がけています。いつでもご相談ください。